マイケル・ブラッドリー・沖縄キリスト教短期大学教授の沖縄基地に関する記事

 

アイリッシュタイムズ紙にマイケル・ブラッドリー (Michael Bradley) という沖縄キリスト教短期大学の教授が沖縄の米軍基地に関する記事を書いている。ストレートニュースではなく、Okinawa Letter というエッセイ風の記事である。

www.irishtimes.com

 記事の内容から、この教授が辺野古移設反対派に同情的であるのは明らかだが、それは人それぞれの意見だからいいだろう。この記事のやばいところはそこではない。

 

彼は、記事の冒頭で「IRAの武力活動なしで北アイルランドのカトリック系住民は平等な権利を獲得できたか? 独立戦争なしでアイルランドという国が建国できたか?」と問いかける。読み進めると、彼は一般論として暴力でなければ解決できない問題があると考えており、沖縄の状況もそれに近いと考えているように読める。

 

最後の方で、ブラッドリー教授は、沖縄の抗議活動が暴力的になることが少ないのは (それはもちろん、紛争時の北アイルランドに比べれば少ないだろう)、沖縄が第二次世界大戦の恐怖を集団として記憶に留めているからではないかという。この辺のロジックは私にはあまり説得力が感じられないが、記事としてあからさまに暴力を扇動しているわけではないという体裁にはなっている。

 

沖縄キリスト教学院大学/沖縄キリスト教短期大学のWebページには、さっそくアイリッシュタイムズの記事になったという話が掲載されている。記事が掲載されたという告知だけで、それ以上の情報は特にない。

www.ocjc.ac.jp

大学のウェブページでマイケル・ブラッドリー教授の略歴を調べてみる。正確な生年月日と出身地はわからないが、年齢は50代か。スコットランドの2つの大学 (セントアンドリュース大とエジンバラ大) でそれぞれ修士を取っている。そのうち1つは応用言語の分野。新潟大学で教えた後、北アイルランドのアルスター大でジャーナリストのディプロマを取り、BBC北アイルランド支局で8年ほど働いていた。その後、日本に戻って現職。教えているのは英語。

https://www.ocjc.ac.jp/wp-content/uploads/2019/05/michael_bradley.pdf

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最後にちょっと、記事の中で反対派の小屋にいる人を彼がプロファイリングしている部分を要約してご紹介。↓

 

ブラッドリー教授が学生と共にシュワブキャンプ前の反対派の小屋を訪れたところ、40人ほどいた反対派メンバーはほとんど女性で、70歳以下に見える人はいなかった。右翼が言うような中国政府からお金をもらった扇動家はおらず、ほとんどが引退した元教師だった。

 

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