コンスタンティン・キシンがブラック・ライブズ・マター (BLM) を支持しない理由

私がよく見るポッドキャスト番組の1つに『TRIGGERnometry』という番組があります。司会はコンスタンティン・キシンとフランシス・フォスター。2人ともイギリス人コメディアン。キシンはロシア出身、フォスターは母親がベネズエラ人でベネズエラで暮らした経験あり。つまり、共産主義(または、その名残)を経験しているというわけです。


最近のブラック・ライヴズ・マター (BLM) の抗議運動についてキシンは懐疑的で、いろいろと発言しています。その中から2つほどご紹介します。

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まず、Talkradioという局のラジオ番組のインタビュー。聞き役はジュリア・ハートリー=ブリュワー。彼がBLMを支持しない理由について。



(翻訳ここから)

人々は本当に怖がっている。多くの人がプライベート・メッセージを送ってきて、「あなたの論点に完全に同意するが、それを公言すれば私は職をクビになってしまう」と言っている。


ラジオ番組の司会者が、「『白人の特権』というのが正しい方向性なのか」と疑問を呈しただけで番組を降ろされた。この問題について熟考しようとすれば、自動的にレイシストと非難される。ここは明確にしておこう。今起きていることに同意しない、または支持しない黒人はたくさんいる。


しかし、彼らの声はメインストリーム・メディアでは伝えられない。メインストリーム・メディアがやっていることは、反論を許さないということ。誰からの反論だろうが関係ない。はっきりさせておこう。黒人の命は大事だと誰もが思っている。警察の暴力は許容できないと誰もが思っている。


ジョージ・フロイドの死は惨たらしい殺人だと誰もが思っている。犯人は、法の許される範囲において裁かれるべきだと思っている。二度とこんなことは起きてはならないと思っている。しかし、BLM(ブラックライヴズマター)という組織についていえば、ぜひ皆さんにBLMのWebサイトに行って、彼らの掲げる目標を見てほしい。核家族の廃止、資本主義の廃止、警察の廃止。家族や警察の廃止など、私たちの社会の基本原則を廃止することを支持しなければレイシストになるのであれば、私たちのほとんどがレイシストになるのではないか?

(翻訳ここまで)


ただし、キシンによると、BLMのウェブサイトがここ一日ぐらいで更新されたそうで、以前は目標がいくつもリストアップされていたのだが、それが削除されたのだそうです。



それから、もう1つ。彼のツイッターの連続投稿を翻訳してみました。一部は過激化もしたBLMの抗議活動を受けて、イギリスの政治状況がどのように変わるのかを予測するツイート (スレッド) です。



(翻訳ここから)

こんなことを書く私をあなたは嫌うだろう。私が言うことに抵抗するだろう。それが本当であってほしくないと思っているからだ。本当だと思いたがっているのは私の方なんだと、あなたは思い込もうとする。こんなことになったのを何よりも嫌っているのは私なのに。


これから次のようなことが起こる。


抗議活動をしている人たちがチャーチルの像を穢したり、慰霊碑の上で英国国旗を燃やしたりし続ければ、それらを守ろうとする集団が形成される。こうした集団を構成するのは、主に怒った若い白人の男たちだ。それを率いるのは、イングランド防衛同盟やトミー・ロビンソンにつながる人たち。これはすでに発生している。


こうした集団は、”国を守る” ために都市中心部に集まる。その名前には、”愛国” “ブリティッシュ” “防衛” などの言葉が入っている。


現在の抗議者や警察と彼らが衝突するのは避けられない。メディアや政治家からの圧力により、警察は過剰に反応する。彼らに対する警察の取り扱いは、BLMの抗議者とは異なる。実力行使するだろう。ロックダウンを破ったということで拘束するだろう。厳しい判決を下すだろう。


メディアは、BLM の抗議者に対してしたこととは反対のことをこの集団に対して行う。「大方において平和的に行われた抗議で、27人の警官が負傷した」と書くかわりに、「極右の暴力で27人の警察が負傷した」などといった見出しで一面に大きな記事を出すだろう。


この時点で、一般市民の大部分は微妙な文脈を読み取る力を失う。ダブルスタンダードは無視できないほど明白になる。既に行われているように、白人がひざまずき、PoC(有色人種)の足を洗い、公開で謝罪する映像/画像が絶え間なく流れ、それによって一般市民は彼らのアイデンティティそのものが攻撃されていると結論付ける。


この時点で、荒っぽい極右集団を嫌悪するという分別は失われる。人々は生存を賭けて戦っているのだと思い込み、極端な手段が正当化される。


経済不況による大量失業に突き動かされ、次の選挙は早い時期に起こる可能性が高い。その選挙では、極右政党が躍進する。移民コントロールを議題にするような、極左が呼ぶところの “極右” のことを言っているのではない。移民や国外退去の政策を逆戻りさせようとするような本当の極右政党だ。


こうした政党は多くの議席を得ることはないだろうし、政権に近い存在になることもないだろう。しかし、彼らはUKIPがやったようなプレッシャーを保守党に与える。ボリス・ジョンソンは、弱くてリベラルすぎるとして引きずりおろされ、法と秩序を重視する強硬派の政治家に取って代わられる。


ここから先は、残念ながら、何が起こるか明白だ。


これを防ぐ唯一の方法は、社会を再び人種主義化しようとする動きを押し戻すことだ。共に生きることを学ばなければ、多民族社会という考えそのものが終わってしまう。

(翻訳ここまで)


誰もがレイシズムに反対だが、だからといって、誰もがBLMを支持しなければならない、ということではない。BLMは、名前からもわかるように、あまりにも人種主義的すぎる (人種にフォーカスしすぎている、アイデンティティに固執しすぎている) と考える人もいるだろう。そして、社会を人種主義的にすることは、必ずしもレイシズムの解決にはつながらない。

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