2019-01-01から1年間の記事一覧

豪 Quillette 誌の「英国労働党は目覚め、そして破産した」を訳してみた

オーストラリアのオンラインマガジンであるQuillette誌に掲載されていた「英国労働党は目覚め(woke)、そして破産(broke)した」という記事を訳してみた。 Woke は Wake (起こす) の過去分詞で、「社会正義に目覚めた(意識が高い)」ぐらいの意味で最近よく使わ…

「アメリカ人はポリティカル・コレクトネス文化を強く嫌悪している」という米アトランティック誌の記事を訳してみた

「アメリカ人はポリティカル・コレクトネス文化を強く嫌悪している」という記事を訳してみた。学識者による全国的な調査の結果、米国でも圧倒的多数の人がポリティカル・コレクトネス(PC)文化を嫌っていることがわかった、という記事。 記事の要点は以前こち…

David McNeill's half-baked story on a high-profile rape case in Japan

McNeill's article was punlished for the Irish Times on 22/Dec/2019 online and 23/Dec/2019 on paper. My comment below was posted in the comment section of the article. www.irishtimes.com This article is written by a journalist who is part o…

UK総選挙: ダグラス・マレーのコラム「英国の分断は、北 vs 南でも、赤 vs 青でもない。醜く非寛容な左派とその他の人々との間の分断である」を訳してみた

2019年12月12日(木曜日)に行われたUKの総選挙は、ご存じのように保守党の圧勝に終わりました。これで来年1月末のブレグジットはほぼ決定。歴史的大敗を喫した労働党のコービン党首は辞任。自由民主党党首のジョー・スウィンソンは、獲得議席数こそ1減と踏み…

「アイルランドには中国のスパイがたくさんいる、と活動家が主張」という記事を翻訳しました

アイリッシュタイムズ紙に「China has ‘a lot of spies’ in Ireland, activists claim (アイルランドには中国のスパイがたくさんいる、と活動家が主張)」という面白い記事の掲載されていたので、全文を翻訳してみました。記事の公開は2019/11/30 (オンライン…

ジョーダン・ピーターソンにアイルランド系の血が入っているという話

去年の10月にジョーダン・ピーターソンがデイヴ・ルービンとダブリンにやってきて、オリンピア・シアターで講演を行った。 アイルランドでの講演の枕として彼が用意していたのが、彼のお父さんにアイルランド系の血が30%ほど入っているという話。 1年ほど前…

ムンク・ディベート

ムンク・ディベートは、カナダのトロントで年に2回開催される討論イベントだ。世界最大の産金会社であるバリック・ゴールド社などで巨額の富をなしたカナダ人実業家、ピーター・ムンク (Peter Munk) が妻のメラニーと共に始めたもの。 討論のテーマは主に社…

マイケル・ブラッドリー・沖縄キリスト教短期大学教授の沖縄基地に関する記事

アイリッシュタイムズ紙にマイケル・ブラッドリー (Michael Bradley) という沖縄キリスト教短期大学の教授が沖縄の米軍基地に関する記事を書いている。ストレートニュースではなく、Okinawa Letter というエッセイ風の記事である。 www.irishtimes.com 記事…

タンザニアの竹島 (独島) 記念コイン、発売したのはリヒテンシュタインの会社か?

インターネットで調べる限り、はっきりした証拠は出てこなかったので、仮説として聞いてください。 このコインを製造して販売したのは、おそらくリヒテンシュタインにある CIT (Coin Investment Trust) という会社ではないかと思います。 https://www.coin-i…

アメリカ人の 80% がポリティカル・コレクトネス (PC) 文化は問題であると考えている件

1 年近く前 (2018年10月) の話だが、アメリカのアトランティック誌に「Americans Strongly Dislike PC Culture」(アメリカ人は強く PC文化 を嫌っている) という記事が掲載されていたので要約して紹介したい。記事の筆者は政治学者の Yascha Mounk。 www.the…

「原爆は戦争の終結を早め、日米の死傷者の数を減らすために必要だった」という空々しい議論への反論

私が趣味で訳している PragerU の動画は、基本的にアメリカ人の視聴者を対象にしたものなので、私にはピンとこないものもあるし、まったく同意できないものもある。 まったく同意できないものの 1 つがこの原爆投下を肯定する動画である。 togetter.com 5年…

モーリー・ロバートソン氏の PragerU (プレーガーユニバーシティ) 批判について

デニス・プレーガーというユダヤ系の保守言論人が主催する PragerU (プレーガーユニバーシティ) という YouTube チャンネルがあります。主にアメリカの保守系の論調や考え方に基づいて制作された動画を配信しており、その内容は、政治、経済、歴史、宗教など…

あいちトリエンナーレの「表現の不自由展・その後」が展示中止になったことに関するNYタイムズのモトコ・リッチ記者の記事

あいちトリエンナーレの「表現の不自由展・その後」が展示中止になったことについて、ニューヨーク・タイムズ紙のモトコ・リッチ記者が記事を書いた (2019/08/05付け)。 www.nytimes.com この記事は、「日本 vs 韓国」というストーリーを沿う情報を丹念に収…

The NY Times article (5/Aug/2019) by Motoko Rich on the cancellation of an exhibit at Aichi Triennale

www.nytimes.com This NY Times article written by Motoko Rich is made up by the information pieces painstakingly collected to fit the “Korea vs Japan” narrative. As a result, it fails to provide enough information for readers to make up the…

キャンディス・オーウェンズとラリー・エルダーの対談から、日系およびアジア系アメリカ人について語っているところを訳してみた

今年 4 月、キャンディス・オーウェンズがホストを務める The Candace Owens Show にラリー・エルダーがゲストとして出演した際の動画から、2 人が日系およびアジア系アメリカ人について語っているところを抜粋して訳してみました (47:10 ~)。記事の最後で…

あいちトリエンナーレで津田大介氏が「結果の平等」をゴリ押しした件

あいちトリエンナーレ。「表現の不自由展・その後」については大騒ぎになったけど、津田大介氏が強引に導入した出展者の男女同数 (結果の平等) についてはあまり言われてないので、もう一度蒸し返したい。 芸術展なのだから、原則としては、個々の作品の質や…

外国特派員協会のデイビッド・マクニール氏が菅直人の提灯記事を書いていた件

デイビッド・マクニールはアイルランド出身のジャーナリストで、日本を拠点としてアイリッシュ・タイムズ紙や英エコノミスト紙に日本の記事を書いており、外国特派員協会のメンバーでもある。 そのマクニールが、以前、菅直人の提灯記事を書いていたことをま…