外国特派員協会のデイビッド・マクニール氏が菅直人の提灯記事を書いていた件

デイビッド・マクニールはアイルランド出身のジャーナリストで、日本を拠点としてアイリッシュ・タイムズ紙や英エコノミスト紙に日本の記事を書いており、外国特派員協会のメンバーでもある。

 

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そのマクニールが、以前、菅直人の提灯記事を書いていたことをまとめておきたい。私はアイルランド在住で、アイリッシュ・タイムズ紙を20年以上購読しており、私が彼の名を知ったのは、彼がこの新聞に日本についての記事を書くから。

 

 

www.irishtimes.com

上記の記事は、菅が首相を辞任した時のマクニールの記事。ご存じのよう菅政権末期には内閣支持率は10%台に落ち、後の総選挙で菅は選挙区で落選(比例復活)。だがマクニールは記事の中で2人の大学人に菅を擁護させる。菅に批判的な引用はなし。全体のトーンも菅に非常に同情的。

 

この菅を擁護する2人というのが、上智大の中野晃一とテンプル大のジェフ・キングストン。外国人記者が反安倍・反自民の記事を書くときによく名前を見かけるこの2人、マクニールのお友達/思想的同志といってもいいでしょう。

 

www.irishtimes.com

こちらは2014年9月(朝日が吉田調書の誤報を認めた直後)の記事だが、マクニールはここでも菅を褒めそやす。「東電が福島原発を放棄するのを止めたのは菅の功績だと多くの人が認めている」。だがこれは、2012年の国会事故調の「全面撤退は官邸の誤解」という記述とは矛盾する。

 

www.independent.co.uk

こちらは英国インディペンデント紙の2012年4月の記事。菅にインタビューしての記事なのだが、マクニールが菅に厳しい/難しい質問をした形跡はほぼなく、「俺が世界を救った」的な菅の英雄譚を垂れ流す。ジャーナリストというよりまるでお抱え伝記作家のような振舞いである。

 

上記の論点で私はアイリッシュ・タイムズ紙のコメント欄で批判したことがある。彼の返答は、私が「指摘した例は、日本で最も議論の別れる問題の1つについて意見の相違があることの証明で、非倫理的ジャーナリズムとは関係ない」。いや、議論の別れる問題について一方的にしか書かないから倫理性を問われているのです。

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ちなみに、同じコメント欄(このコメント欄ではハンドル名の使用が認められている)で、マクニールの妻(かつ共同作業者)が、私が提起した論点には一切触れず、私がハンドル名を使うことについて突然人格攻撃してきた。マクニールも議論につまると悪口を言い始めるが、さすがいつも一緒にいるだけあって妻も「マクニールしぐさ」が板についている。

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こんなデイビッド・マクニールは今、上智大でジャーナリズムとメディアリテラシーを教えている。プロとしての倫理を放棄してジャーナリズムを濫用するマクニールのこと、大学の教育現場も彼の政治的/思想的目的のために利用していないとは言い切れない。上智の優秀な学生の皆さん、気を付けてください。 

 

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(文中敬称略)

 

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